2023年度 第5期 10月スタート
日本生産性本部(経営アカデミー) × 産学連携推進機構 共同企画
本講座の背景と問題意識
インパクト2050!
循環経済社会への準備は「今!」
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2050年が注目されています。日本をはじめ多くの国が2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするという目標を出しただけではありません。サステナブル社会をグローバルに構築するため、欧州を中心に「サーキュラーエコノミー(循環経済)」(以下、CE)政策が進められており、多くの国々が2050年前後を目標年次としています。
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では、なぜCEなのでしょうか。それは、従来の線形型消費主導経済が限界を示していることが背景にあります。第一は、「地球資源の枯渇」です。人口増加に伴う資源需要に地球が応えられなくなってきたのです。世界人口が 95 億人を超える2050 年には、消費意欲の盛んなミドルクラスが 60 億人を超え、地球2つ分の資源が必要という試算もあります。様々な資源の価格は高騰し、貧富の差をさらに拡大させかねません。第二は、「環境汚染の深刻化」です。従来の線形型の消費主導経済は、多様・大量の廃棄物を生じさせてきました。 例えば、プラスチック類は陸ばかりか海も汚染し、マイクロプラスチックは魚の食物連鎖を通じて人の健康を脅かし始めました。
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このように、線形型の消費主導経済のインプット側は「前門の虎=地球資源の枯渇化」、アウトプット側は「後門の狼=環境汚染の深刻化」に直面し、両者に挟まれた経済は循環型に向かわざるをえないのです。その意味で、2030 年目標のSDGsは 2050 年目標のCEへの「一里塚」であると言えましょう。
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では、なぜ 2050 年に向け、30 年も前の「今!」から取り組まなければならないのでしょうか。それは達成までのロードマップを考えてみると分かり易くなります。2050 年を目標とするならば、2040 年代半ばまでに、それらに寄与する新しいモノやサービスが次々に登場し、世界ではイノベーションが加速度的・連鎖的に起こるに違いありません。これらには革新的な技術が実装されているはずです。新規技術の研究・開発をいつ始め、新規事業を通じた社会実装をいつしていくのか。例えば、特許期間 20 年を前提に考えれば R&D の仕込みは「今!」、新事業企画やイノベーション・ デザインを行うのは「今!」、でなければなりません。
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つまり、人類のサステナビリティを確保するCEへ貢献し、企業のサステナビリティを担う事業を検討することは、 まさに「今!」からの重要業務なのです!
本講座の特徴
CE時代に向けたビジネスモデルデザインを行う素地を育成します
成功事例・失敗事例の羅列や、各事例を既存フレームワークへ単純に当てはめるだけのビジネスモデル紹介講座ではありません。
ビジネスモデルの定義、背景、機能・構造・意味、種類等の基礎を押さえた上で、主要なビジネスモデル群を事例や演習として学習します。
# なお、本講座では、主としてモノ(物質的資源)の循環を議論の対象とします。(エネルギー資源や情報資源もCEにとって重要な論点ですが、それらを対象にはしておりません。)
# サーキュラーエコノミーにかかわらず、イノベーションとビジネスモデルを学びたい方も、ご参加を歓迎します。
ご存じでしたか、ビジネスモデルの基本
本講座では、ビジネスモデルを基本から学び直します。その定義、背景、機能・構造・意味、種類等の基礎に続き、主要なビジネスモデル群を事例と共にご紹介します。それらの学習を通じて、サーキュラーエコノミー時代に向けたビジネスモデルのデザインを行う素地を育成します。
☆ビジネス ⇒ 顧客や社会への価値を提供し、それへの正当な対価を得ること
(単に利益を求めることではありません。また単に価値提供することだけでもありません、それではチャリティになってしまいます)
☆イノベーション ⇒ 新規価値を形成・普及・定着すること
(インベンション=発明・技術開発、インプルーブメント=改善・改良、ではありません)
☆ビジネスモデル ⇒ 価値の提供と対価の獲得の両立を図るための、商品形態×事業業態の仕組み・仕掛け・仕切りのこと
(成功ビジネスの事例集を眺めるだけでは表面的な理解にとどまってしまいます。ビジネスモデルは、どのような要素が相互に関係して形成されているのか、その原理・原則を知らないと適切なデザインはできません)
本講座は、こんな方々におすすめ
- イノベーションやビジネスモデルと言われても、何をどのように学べばよいのか、よく分からない
- プラットフォーム、シェアリング、サブスクなど、流行り言葉として知ってはいるものの、その意味を掴みきれていない
- 「製造業のサービス化」「モノづくりからコトづくり」言葉はよく聞くけれど、具体的にどのようなパターンがあるのかを学びたい
- 自らの業界以外のビジネスモデル群を学んでヒントを得たい
- 他業界の参加者とともに、共通のビジネスモデルの定石を学び、将来的な協業の可能性を模索したい
- サーキュラーエコノミーに向けて取り組むべきビジネス領域に気づき、どのようなビジネスモデルが適切かについて検討の素地を形成したい
開催概要
【開講場所】 全日開催日:集合研修(丸の内経営アカデミー教室) ※11/9はオンライン
半日開催日:オンライン(Zoom)※2024/2/22は集合研修
【定員】 限定25名(最小催行人数:8名)
【受講層】 部長・課長クラス
【受講料】
日本生産性本部賛助会員
または産学連携推進機構 IACIパートナー等 110万円(税込)
一般料金 121万円(税込)
【担当講師】
NPO法人 産学連携推進機構 理事長 妹尾堅一郎
産学連携推進機構特任研究員等がTAとして
学習セッションを支援します。
また、適宜、ゲスト講師を加える場合があります。
【注意事項】
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本講座は全回の出席が求められます(原則 欠席・代理参加不可)
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本講座では、各回に事前課題(研修事前の映像視聴・文献等の読解、課題レポートの作成・提出)が課せられます。
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受講生の構成や諸般の事情等により、内容・進め方、スケジュール等を変更する可能性があります。
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使用教材(書籍・参考資料)については、別途ご案内します。
(リスト配布予定、映像教材はVimeoにて配信、テキスト教材は順次事務局から発送いたします。)
開講日程
2023年10月~2024年2月(原則木曜日/月2回)
全10回 25コマ(原則半日2コマ、全日3コマ)
- 第1回 10月26日(木)13:30~17:50 @集合研修
- 第2回 11月9日(木)10:00~17:50 @オンライン
- 第3回 11月22日(水)13:30~17:50 @オンライン
- 第4回 12月7日(木)10:00~17:50 @集合研修
- 第5回 12月21日(木)13:30~17:50 @オンライン
- 第6回 2024年1月11日(木)10:00~17:50 @集合研修
- 第7回 2024年1月25日(木)13:30~17:50 @オンライン
- 第8回 2024年2月8日(木)10:00~17:50 @集合研修
- 第9回 2024年2月22日(木)13:30~17:50 @集合研修
- 第10回 2024年3月7日(木)10:00~17:50 @集合研修
※進捗状況により終了時間を延長する場合があります。
※初回、および最終回の集合研修後に懇親会を実施予定です。
プログラム概要
シラバス詳細については決定次第公開予定です
第1部:オリエンテーションと基礎概念の学習
◦「ビジネス」の基礎
顧客価値・社会価値・自社価値
◦「イノベーション」の基礎
技術・制度・社会文化の相互関係
◦「ビジネスモデル」の基礎
商品形態x事業業態×事業形状
N×1×N構造化とオープン&クローズ戦略
パイプラインとプラットフォーム
◦サービス
サブスクリプション
シェアリング
第2部:基本的ビジネスモデル群の学習
◦古典モデル(商品形態論)
本体消耗品モデル
本体付属品モデル
◦新古典モデル
インサイドモデル
アウトサイドモデル
◦モノのサービス武装とサービスのモノ武装
◦本体メンテナンスモデル
◦脱古典モデル
◦サービスモデル
第3部:CE向けのビジネスモデル
◦3R再考
「リデュース」再考
「リユース」再考
「リサイクル」再考
◦レイヤー毎のCE
素材、部品・部材、半製品、完成品
◦機械・設備のCE
◦「例外」と「聖域」
◦”食”と”容器・包装”のCE
◦モノつくり治し・直し、替え・つくり変え
◦用途開発とCE
◦総括
これまでの参加企業
日清食品ホールディングス株式会社
ENEOS株式会社
株式会社アイシン
藤森工業株式会社
旭化成株式会社
凸版印刷株式会社
株式会社レゾナック・ホールディングス
三菱鉛筆株式会社
株式会社豊田自動織機
株式会社デンソー
サントリーホールディングス株式会社
三菱電機株式会社
他、化学メーカー、自動車部品メーカー、食品メーカー等
お申込み・パンフレット
「日本生産性本部セミナーお申込みフォーム」よりお申込みください。
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パンフレットもご用意しております。
【パンフレット(2023第5期)】
お問合せ・お見積りのご用命
公益財団法人日本生産性本部 経営アカデミー 担当:清水、衛藤、梅村
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