生産革新マネジメントコース(2024年度)

現場と経営の観点で、ありたい姿を描き、「強い工場」をつくる人材の養成

コース概要【2024年度】

|期間|2024年6月~2025年2月
|日程|木・金曜日【月1~2回】10:00~17:00
    合宿:3回(海外工場調査あり※希望者のみ)
|対象|生産関連部門(製造、生産管理、品質、調達等)
    のマネジャー、リーダー
|会場|経営アカデミー
|料金|賛助会員 113.3万円(税込) 一般 124.3万円(税込)<2023年度実績金額>
    ※合宿費・海外調査費別
|申込|お申し込みはこちら
|パンフレット|2024年度「生産革新マネジメントコース」パンフレット

|開催日程|開催日時、講義タイトル、講師名が掲載された「コース日程表」をご用意しております。ご希望の方は日程表ご請求専用フォームからご請求ください。


お知らせ
2024.04.01 各コース パンフレットはパンフレット一覧ページからダウンロードいただけます。


生産革新マネジメントコースが目指すもの:Program goal

現場と経営をつなぎ、「強い工場」をつくる人材の養成

①現場と経営の視点で、「強い工場」をつくる

 現場側の意見と経営側の意見は、視点が異なることがあります―例えば、現場側は自律的に改善活動が進む仕組みをつくりたい、一方で、経営側は脱炭素型社会に向けて、工場の二酸化炭素排出量を減らしたい―それらはどちらも正しい意見です。
 本コースは、現場と経営の2つの視点で、自社のものづくりが直面する問題を考え、世界と戦える「強い工場」をつくることができる人材の養成を目指しています。

②本コースでは、以下の要素を有する工場が「強い工場」と考えています

  1. 企業独自の「ものづくりの価値観」(経営理念をものづくりに反映させたもの)があり、現場にそれが反映されている
  2. 企業の競争力が現場に現れている
  3. 現場の主体的な改善が継続的になされている
  4. ものづくりに、よい「流れ」がある
  5. トップと現場との間に、双方向のコミュニケーションがある
本コースで高める3つの能力 工場経営力×現場マネジメント×主体的革新力
現場の視点 経営の視点
    • ものがどのように流れているか
    • 在庫がどの程度あるか
    • 現場の従業員はどのような表情をしているか
    • 世界の動向が、自社に与える影響は何か
    • 脱炭素時代のものづくりはどうあるべきか
    • 地域と共生していく工場とは、どのような姿か

生産性向上、自働化、適正在庫、
持続的に改善が進む組織づくり

企業、サプライチェーン、地域社会の
持続的発展に貢献するものづくり

本コースでの経験を行動変容につなげる

開講前に、参加者の上司、ご派遣窓口が参加者に期待すること踏まえ、参加者の方に職場の解決すべき問題を設定していただきます。定期的に、参加者同士でその達成状況を確認し、相互学習の場を設けることで、参加者に刺激を得ていただき、行動変容につなげます。

本コース講師陣:Instructors

コース委員長

木股 昌俊
クボタ 特別顧問

コーディネーター


河野 宏和
慶應義塾大学
名誉教授 特任教授

平川 保博
東京理科大学
社会人教育センター長

アドバイザー


伊呂原 隆
上智大学 副学長

グループ指導講師


坂爪 裕慶
應義塾大学大学院
経営管理研究科 教授

稲田 周平
慶應義塾大学大学院
経営管理研究科 准教授

大森 峻一
早稲田大学
理工学術院 准教授
浅井 浩一 日本マネジメントケアリスト協会 理事長(元日本たばこ産業)
天川 一彦 元新日本製鐵
石川 歩 アイルインターナショナル 代表
梅崎 修 法政大学 教授
小川 正樹 MEマネジメントサービス 代表取締役
加藤 篤士道 日本生産性本部 主席経営コンサルタント・公認会計士
救仁郷 誠 元富士ゼロックス
篠田 心治 成蹊大学 教授
芝田 稔子 湯浅コンサルティング コンサルタント (元日通総合研究所)
新宅 純二郎 東京大学大学院 教授
丹野 幸敏 アグリゲータージャパン 代表取締役 (元アマゾン、日本航空)
徳山 誠 プレビス 代表取締役 (元三菱自動車工業)
中島 健一 早稲田大学 教授
藤野 直明 野村総合研究所 シニアチーフストラテジスト
吉沢 昇司 ジーニアスホープ 代表取締役 (元ベネッセコーポレーション)

(過去2年実績)

日程概要:Schedule Summary

  テーマ グループ研究
(現場実習)
自己課題
企業経営とものづくり 現場と経営の視点
・企業経営と企業体質
・システムダイナミクス
「よいものの流れ」の設計

・ものの流れのマネジメント
・「問題」の考え方
グループ編成 自己分析
目標設定
各講義リフレクションノート(レポート)作成
品質・設備投資
・顧客満足を実現する生産体制
・設備投資の意思決定
仮説構築・現場訪問
オンライン打ち合せ
リフレクションノート提出①
現場改善
・分析
IEによる分析(人・機械・もの・情報の統合)
・工場レイアウト ・工程分析
・工程全体の納期とコスト管理
現状分析・現場訪問  
合宿(他社工場視察)
サプライチェーン サプライチェーン
・サプライチェーンとQCDE戦略
・ロジスティクスマネジメント
現状分析・現場訪問
ゴールとテーマの設定
職場課題の達成状況の確認①
10 ものづくりの理念 経営理念とものづくり
・経営理念に基づくものづくり
・日本の工場の役割
テーマ発表  
11 DX時代の生産体制 生産体制
・データ活用によるマスカスタマイゼーション
・S&OP
現場訪問・テーマの深堀 リフレクションノート提出②
合宿(他社工場視察)
12 将来の工場幹部に求められるマネジメント 工場の競争力(1)
・工場のCSV戦略
・現場が動き出すKPIの設計
現場訪問
生産革新提案
 
翌1 工場の競争力(2)
・DXの本質と課題
・工場の強みを引き出すリーダー
現場訪問
提案内容の検証
 
合宿
相互学習
・自身の成長の振り返り、
 参加者相互フィードバック
効果測定・今後の課題と気づき
報告書(生産革新提案)作成
リフレクションノート提出③
職場課題の達成状況の確認②

※プログラムとスケジュールは変更される場合があります。

プログラム概要:Program outline

なぜ企業ごとに競争力の差が生まれてくるのか?

 この命題に対して、私たちは50年以上にわたり、ものづくりの観点で議論してきました。
 不確実な時代において、トランスフォーメーション(変革)が加速しています。変革とはすべてを変えることではありません。変えるべきものは積極的に変え、変えるべきではないものは、見極めてしっかり守る。
 それらを連結させ、事業環境に適応した生産システムを構築する力が「本物のものづくり」であると考えています。

講義・演習

工場幹部に求められる、ものづくり全般の理論・考え方を体系的に学びます。

グループ研究(現場実習)

異業種の現場に入り込み、生産革新案を立案・導入してもらい、効果を検証します。

他社工場視察

テーマに沿って他社工場を訪問し、改善活動はもとより、人材育成のねらいや考え方などを伺います。

特長

本コースでは、「現場を見る」ことを重視しており、グループ研究(現場実習)で実際に現場に入り込み、「強い工場」をつくるための視点を養います。

グループ研究(現場実習)の流れ(約9ヶ月)

生産革新例:製造プラットフォームの構築

製造の見える化を目的に、製造現場で起きた事象を要因ごとに分類して収集。製造部内で対応情報を共有し、必要なデータを解析できるシステムのコンセプトをつくり、システム部門と共同でプラットフォームを構築・稼働を実現。

広がりのあるプログラム:Expansive program

現場に入り込み、「解くべき問題」とその解決策までを考えます

問題とは、問題状況の中にある無数の可能性の中から取り出されたものです。
本コースでは、質の高い問題を設定できる力こそが、実務で役立つ普遍的な力だと考えます。

グループ研究では現場で活動します

異業種の方々と共に「同じものを見て、聞いて、やってみる」ことを通して、当事者としてその現場を理解することで、「問題の捉え方」が変わってきます(グループ研究が対象とする現場は、地域全体・工場です)。

  • 地域は主に、企業・行政・市民で構成されており、それぞれの関係性を読み解きながら、地域の問題と、持続的な社会の実現に向けた、ものづくり企業の役割を考えます。
  • 工場での活動は、現場に入り込み、生産データの分析やインタビュー調査を行い、現場の方と参加者が練り上げた生産革新案の導入、効果検証までを行います。

→机上の理論ではなく、「視点を広げる」「全社的な視点で考える」上での実践経験を積むことができます。

再生エネルギー(小水力発電)の現場視察
循環型社会において、再生エネルギーは重要だが、問題も山積。設備保全などで、改善の知見が活かせる。
生産現場で意見交換
データだけでは分からない現場のメカニズムを理解し、「問題」を考える。
データ分析
様々なデータをグループで分析。データと現場の状況を総合し、どのように問題を設定するかが、異業種交流の醍醐味。

工場視察で学ぶこと(国内調査・海外調査)

経営者や現場リーダーとともに「本物」のものづくりを考える― 変えるものと変えてはいけないもの ―
世界情勢の不安や原材料費の高騰など環境変化が激しい中で、競争力のある強いものづくりを目指すために「本物のものづくり」とは何かを考えます。

「本物のものづくりを考える」を統一テーマとして、経営理念・QCD・提供価値・改善のマネジメント・組織風土などの視点から、毎回、個別のテーマを掲げ、特徴ある企業の「現場」を訪問し、経営者や現場リーダーとのディスカッションを通して、現状の課題や問題意識を共有することで、当該企業が抱える課題・改善案等を発表いただきます。
その活動を通し、自社にとっての「本物」のものづくりを考えます。
*中核テーマとそれらのサブテーマを設定し、国内・海外の工場を見学します。

参加者の声:Voice

  • 「make or buy]
     朝、メールを開くと、いろいろなセミナーの案内が届いている。内容は「生成AI 活用」、「失敗しないDX」、どれも手垢にまみれた言葉だ。毎日そのような情報に触れていると、内容の予測ができてしまい、そうしたテーマの話を聴くことに飽きてしまうのだ。情報が手軽に入手できる今日、私と同じ感想を持っている人は多いのではないだろうか。
     そのように感じていた私が、上司から言われて、このコースに参加することになった。コースでは、デジタル技術の活用や循環型社会に向けたSCM などのトレンドのテーマももちろんあった。その中で印象深いものが「本物のものづくり」を考える工場見学であった。
     当社では、何を自社で作り、何を外で作るかというmake or buy の議論がなされている。これは自社のコア技術は何かという、ものづくりの根本への問いである。
     多岐にわたるテーマで、特徴のある企業の工場を複数訪問し、こうした根源的な部分を多面的に考察することができた。この根源的な要素は、企業によって「品質」や「改善活動」など様々であり、それが現場にも反映されていた。
     変えてはいけない基層部分と、トレンド(≒変えるべき部分)のバランスを考え、それらを接続させて生産システムを設計することが、ものづくりに求められる。その連結とデザインは、工場幹部がやるべきことなのだと実感した。
     トレンドに関する情報はたくさんある。そうしたトレンドを導入することで、新たな問題が生じることもある。最新情報を知りたい。でも、それだけでは物足りない。そのような方に、生産革新マネジメントコースを薦めたい。

参加者データ(過去3年実績) 平均年齢 44歳

最近の参加企業

電気
・機械
IHI、TBK、TDK、キヤノン電子、クボタ、コニカミノルタテクノプロダクト、シチズン時計、ジーエルサイエンス、総合車両製作所、東光高岳、ナカニシ、日本信号、鍋屋バイテック、日立製作所、ホシザキ、丸山製作所、ミツトヨ、やまびこ
食品 キッコーマンフードテック、なとり、日本水産、日清オイリオグループ、明治、理研ビタミン、ヤッホーブルーイング、雪印メグミルク
化学 旭化成、関西ペイント、関東電化工業、竹本容器、日本サーファクタント工業、日本色材工業研究所、日本ゼオン、日本ポリプロ
医療・
医薬品
杏林製薬、テルモ、富士レビオ、メルテックス、ロート製薬
非鉄金属 日本軽金属、白銅、UACJ
その他製造 廣済堂、コマツ、住友大阪セメント、太平洋セメント、日本結晶光学

(企業名は参加当時のものも含む)

お申込み要領:Outline

お申込み手順

01 以下お申込みご案内WEBページより、お申込みください。

02 申込書受領後、確認のお電話を差し上げます。

参加費 (※2023年度実績金額)

賛助会員 103万円 (10%税込 113.3万円)
一般 113万円 (10%税込 124.3万円)

参加費に含まれないもの

国内合宿費(1回あたり5万円程度)、海外調査費(30~35万円程度)、通学•合宿•企業インタビュー等の交通費、グループ研究の著書•資料代、他 個別に発生する費用

 

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お問い合わせ

公益財団法人 日本生産性本部 経営アカデミー
〒100-0005東京都千代田区丸の内1-6-2 新丸の内センタービル6階
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