特色あるカリキュラム

体系的に学んだ知見と実務上で感じる問題意識を繰り返し往復させ、表面的な事象の裏に存在する本質的な課題に取り組む。講義やグループ研究を通じた、多様な人材との侃々諤々の議論をはじめ、業務繁忙の中での論文執筆といった壁を、仲間とともに乗り越えた先にある長期の人的ネットワーキングが経営アカデミーの特長です。

1.講義と演習 視野の拡大、視座の高まり

経営アカデミーは産業界自らの問題意識によって設立されたビジネススクールです。この趣旨に共鳴した、学界を代表する一流の講師陣ならびに第一線のビジネス・パーソンが指導を行っています。産業界の課題に精通した講師陣による最新の理論と実践事例を学ぶことができます。また参加メンバーは、選択講義制度を利用し、所属コース以外にも自己の関心・課題に応じて他コースの講義も受講することができます。

一流の講師陣

産学の垣根なく、テーマに最適な第一人者を講師として招聘しています。

第一線の経営者・実務家・ビジネスリーダーによる講演(近年の実績より抜粋、組織・役職名当時)
有沢 正人 カゴメ 常務執行役員
石黒 成直 TDK 取締役会長
出雲  充 ユーグレナ 社長
遠藤 信博 日本電気 特別顧問
嘉悦  朗 元 横浜マリノス 代表取締役社長
片山  浩 三菱地所 取締役常勤監査委員
金井 政明 良品計画 代表取締役会長
柄澤 康喜 MS&ADインシュアランスグループホールディングス 会長
木川  眞 ヤマトホールディングス 特別顧問

酒巻  久 キヤノン電子 会長
新貝 康司 元 日本たばこ産業 副社長
鈴木 吉宣 元 オムロン 副社長 CFO
鈴木 善博 米国アレグロマイクロシステムズ 会長
知識 賢治 オンワードホールディングス 取締役副社長
冨山 和彦 経営共創基盤IGPIグループ 会長
中島  豊 プロテリアル 常務 CHRO
端羽 英子 ビザスク CEO
柳  良平 エーザイ 専務 CFO、早稲田大学 客員教授
山田眞次郎 プランテックス 会長     ほか多数

2.グループ研究 本質探求、長期の人的ネットワーキング

なぜグループ研究をするのか

経営アカデミーでは、講義とは別にグループでのテーマ研究に多くの時間を充てています。
多業種、多職種から集まったメンバーと共に、問題・課題意識の共有、研究テーマ設定、仮説構築と検証を行い、最終的に報告書に仕上げます。
一連の流れを通じて、表面的な事象の背景に存在する本質を掴みとって概念化する能力、古典から最新の研究を解読・理解する能力、自信を持って主張し他者に共感する人間関係力を磨きます。

【特長①】
課題形成を徹底的に行う(良い「問い」の発見)
グループ研究では、メンバーや指導講師らと議論を深める時間が多くあります。この議論を表面的なものに終わらせず、他者や自身の発言の「違和感」を繰り返し問い続けることで、本質的な課題の把握に挑みます。
【特長②】
多様な研究手法を試行する(説得力のある「解」の発見)
課題に対する解を得るために、既存研究の調査、事例研究(インタビュー調査)、サーベイ(アンケート調査)、データマイニング(データ解析による有益な情報の発掘)等、様々な研究手法を駆使します。日常生活とは異なる「脳の使い方」をすることは、情報を多面的に収集・分析・構造化するトレーニングとなり、より説得力のある解を導き出すことができるようになります。
【特長③】
異なる意見の受容と自己開示(広い視野と高い視座の発見)
グループは多種多様な業種、職種のメンバーで構成されます。互いに経験、知識、価値観などが異なるため、意見にも相違が生じます。相手の意見や価値観を受容しつつ、自身の意見も妥協せず伝え、理解を得ることで、それまでの自身に見えていた世界よりもはるかに広い視野、高い視座で物事を見ることできるようになります。
経営アカデミーのグループ研究で得られるもの

本質に迫る力(現状を疑い、なぜそうなのかを繰り返し問う)

新しいコンセプトを作る力(異なる視点、斬新な切り口で発想する)

生涯のネットワーク(本音の議論から他者を理解し、自己を再認識する)


意識を変え(意識変革)、行動を変える(行動変容)

3.リフレクション 実践力の発揮に向けて

リフレクションサイクル参加者自身が気づきや成長・課題を確認しながら、より多くの成果を得るために、「リフレクションノート」を導入しています。開講時の現状分析と目標設定、中間の目標振り返り、終講時の研修成果の業務への落とし込みの策定を通じて、自己の学びを客観的に把握します。これにより、実務での実践が強く意識され、行動変容がもたらされます。経営アカデミー事務局より派遣企業へ「リフレクションノート」を共有し、状況を直接フィードバックいたします。

 

プログラムの流れ・スケジュール(例)

他コース選択講義・修了者(マスター)向けプログラム

  • 受講コース以外の厳選した講義を受講可能です。
  • ご派遣担当者・過年度修了者も、ご自身の研鑽として受講いただいています。
    (過年度修了者には、経営アカデミーや日本生産性本部の各種プログラムをご案内)
2023 年度プログラム
  • 「価値創出・獲得のための経営の軸足」(一橋大学 青島矢一教授)
  • 「組織マネジメントと企業変革」(学習院大学 内野崇名誉教授)
  • 「SDGs とサーキュラーエコノミー」(日本生産性本部エコ・マネジメント・センター長 喜多川和典)
  • 「人事革新事例:カゴメの人事改革 (法政大学大学院 石山恒貴教授・カゴメ 常務執行役員 有沢正人氏)
  • 「ROIC 経営」(元オムロン 副社長 CFO 鈴木吉宣氏)
    ほか

広がりのあるプログラム

各コースでは、講義・グループ研究に加え、海外調査、企業訪問、工場視察、ワークショップ、フィールドワークなど多彩なプログラムを実施しています。通常の経営アカデミー教室から離れ、参加メンバー間の枠を越えた国内外の多様なビジネス・パーソンとの交流、様々な実践事例に触れることによりアカデミーでの学びを深めます。

■企業訪問・工場視察・フィールドワーク
グループ研究では、テーマを設定後、仮説構築と検証を繰り返し理論を構築していきます。仮説を検証するにあたり、先進企業への訪問やインタビューの機会を数多く持つことができます。研究テーマの第一人者から直接話を聞くことで、先進事例の真相に迫り本質を見極める力、自社で取り組む際の実践的な視点を持つことができます。
そのほかにも、参加者同士が意見・情報交換をする過程で、お互いの企業を訪問したり視察したりすることも活発に行われています。
生産革新マネジメントコースでは、講義と連動したテーマで工場視察を実施します。問題を捉える力を養うほか、視察先と自社を比較することで、自社の課題を客観的に見つめ、その解決策を考えることをねらいとしています。

〈過去実績〉
■ 視察先:大川村(高知県)、大槌町・陸前高田市(岩手県)、カルビー(オンライン)、キユーピー、秩父市(埼玉県)、シチズンマシナリー、展勝地(岩手県)、鍋屋バイテック、日産自動車、パナソニック、ファンケル、ホシザキ、マツダ、ミツトヨ、モルガン・スタンレー・グループ、安川電機、ヤッホーブルーイング  ほか多数
■ グループ研究インタビュー:イケア、SCSK、Google、サイバーエージェント、JR九州、
サイボウズ、大日本印刷、トヨタ自動車、ファーストリテイリング、Peach Aviation、富士通マーケティング、ヤッホーブルーイング  ほか多数

■海外調査 
主にアジア各国に赴き、現地ローカル企業、現地で成功している日系・外資企業、政府機関や経済団体などを訪問。現地の市場や時には家庭訪問を実施し、下記のような課題への取り組みのヒントを見いだします。
● 世界、アジアの視点から自社の事業をどう位置付けるか
● 現地ニーズをいかに把握し商品開発にどう活かしていくか
● 現地組織のオペレーション(評価、モチベーション、宗教など)
● 現地幹部社員の育成とリテンション
● グローバルリーダーの育成 ほか

海外

中国(上海) 資生堂、上海象印、中国市場戦略研究所、富士通、無印良品 ほか
ベトナム TOTO、YKK、味の素、イオン、エースコック、フジネット・システムズ、矢崎総業、ロート・メンソレータム、ロジテム・ベトナム・No.2 ほか
カンボジア JETRO プノンペン、サンライズジャパン病院、住友電装、タマホーム、プノンペン経済特区社 ほか
インドネシア パナソニック、花王、トヨタ自動車、ヤマハ音楽教室 ほか
シンガポール  HCLI、P&G、シーメンス、シンガポール経営大学、ダウ、マイクロソフト ほか
タイ 日産自動車、ヤクルト、ブリヂストン ほか

修了後も続くネットワークと学びの場

■ 修了後のフォローアッププログラム
経営アカデミーのプログラムによって得られた成果を自社での業務に活かしていくために、終講時に自らの次なる達成課題を設定。修了の半年後を目安に、コース毎に参加者が集まり、指導講師を交え、自らの課題への取り組みについて進捗を報告、意見交換を行ったり、新しい知見を習得したりします。学びの成果の自社での展開について、さらに効果的な取り組みへの気づきの場となります。

■ OB・OG会
グループ単位で継続的に開催されるOB・OG会だけでなく、コース全体や年度を越えた同じグループ研究担当講師を囲む会など、メンバーによる情報交換・事例共有の場と
して事務局がその開催・運営をサポートしてまいります。

■ 講演会・情報交換会
講演会へのご招待、各種優待講座・イベント等、経営アカデミー修了後も最新の知識・情報を吸収するためのサポート体制を整えております。経営の第一線で活躍されるOB・OGや専門領域における第一人者として高い能力を発揮されているOB・OGを招き、修了メンバー相互に研鑽を深める場を提供してまいります。

■ マスター(修了者)向けプログラム
当アカデミーを修了された後、「さらに自己研鑽を積める場を持っておきたい」「もう一度、この講義を聞いてみたい」といったOB・OGの声にお応えするために、経営アカデミーの各コースより選び抜いた指定講義や日本生産性本部の各種プログラムをご案内。経営に関する幅広い領域における基礎理論や最先端理論をはじめ、現役経営トップからのリアルな語りに触れ、現在の自己、自社ビジネス・経営のあり方について、もう一度深く考えるきっかけをお持ちいただけます。

<プログラム例>
・ESGと高付加価値経営(エーザイ 柳良平氏)
・マイクロソフトの企業文化の変革と人事の取組み
・ファンダメンタル分析(早稲田大学大学院 薄井彰教授ほか) 等

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