2021年度 組織変革とリーダーシップコース Bグループ研究 アンケート分析結果

この度は、2021年度 組織変革とリーダーシップコース Bグループ研究アンケートにご協力頂き誠にありがとうございました。

短い期間にも関わらず、私達の想像以上に多くの皆様にご回答いただくことができました。

アンケート依頼の際にお約束した集計結果がまとまりましたので、ご報告させていただきます。

 

2021年度 組織変革とリーダーシップコース  Bグループ

テーマ「組織変革の壁を乗り越えろ~変革を成功に導くCA の重要性~」

 

アンケート分析結果

 

■要 旨
目まぐるしく変化し、先行きが見通しづらい現代社会において、企業は経済的・社会的存在意義を問われると同時に強く柔軟な組織変革の推進を求められている。また、この命題に関しては様々な調査・研究がなされている一方で、満足のいく成果をあげることができていない企業は少なくない。こうした実情に照らし、我々は『組織変革はなぜ上手くいかないのか?』という問いから研究を進めることとした。

我々は議論を通して、変革の必要性を認識していながら実行に移せない、あるいは経営トップがビジョンを掲げても組織全体に浸透するどころか、変革にブレーキがかかってしまうケースがあることを確認した。これらのケースでは、新たなシステムや仕組みが導入されても、その組織に属する人々の「認知」や「行動変容」に至っておらず、変革を軌道に乗せる「こぎだし」の段階で変革が停滞しているのではないかと考えた。

一方、組織変革を実践し見事に業績を改善した企業が存在することを確認したうえで、変革達成の裏では『選ばれしスーパーマン』だけではなく『平凡な誰も』が実践できる能力を発揮し、目立たないながらも変革を触媒する人材として「チェンジエージェント」(以下 CA)が存在するのではないかという仮説に至った。

本研究では、CAが変革達成に貢献する存在であることの実証を試み、その能力/特性について明らかにしていくほか、変革推進役の活躍、変革の普及、変革の成果、組織文化の関係について実証した。

アンケート調査の検証結果とともに、結果から再検証を通して導かれた最適モデルのほか、結果の分析から得られた「タイプ別のCA」を定義した。さらにこれらの分析結果を深掘りし、組織変革の最初の壁を超えていくための「重要箇所」ともいうべきポイントを特定したうえで考察をおこなった。

実務的貢献として、本研究で用いたのチェックシートの活用方法、さらに今後の課題として組織変革の事象を絞り込んだ研究の必要性や、CAの具体的組み合わせに関する研究、「重要箇所」で発揮すべき資質/能力の深掘りを通した実務への貢献への可能性について言及した。

 

*論文にご関心のある方は、事務局までお問合せください。

 

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